はじめに
本日の記事では、子供に英語を教えるこのシリーズの第二部を紹介したいと思います。
日本語しか話せないのに、どうやって子供に英語を教えることができますか?
日本で何年にもわたって義務教育にて英語を勉強した後で、ほとんどの親が自問します。
簡単に言えば、できます。 微妙な答えは、明確な目標を持った学習計画を設定し、子供と一緒に学んだら可能です。
子供に英語を教えるために高額なクラス等は必要ありません。
それをサポートするために、以下を簡単に説明したいです:
1)子供とあなたの両方に現実的な目標を設定する
2)外国語習得と言語のコンテキスト切り替えの基本
3)子供とあなたのための外国語学習のアプローチの概要と例
1)子供と親の両方に、現実的な目標を設定する
外国語を学ぶとき、短期と長期の両方の目標を設定することが重要です。
この目標設定では、達成をサポートするために何が必要かを判断することが重要です。
ここでは、目標を設定するいくつかの例と、あなたと子供の両方に適用できる目標を作成する方法の特定のフレームワークを紹介します。
それぞれの親と子供は「異なるスキルレベル・動機・過去の経験」を持っています。
それがどれだけ速く学ぶか、そして学ぶ基礎に影響を与えます。
英語学習の経験をしている親に特に当てはまります。
目標設定を開始する前に、最初に行う必要があるのは、自分自身と子供の両方の目的を理解して設定することです。
設定方法は
「なぜ英語を学びたいのか」という質問をするだけです。
答え(目標設定)は、例えば
・中学や高校での勉強が楽になるように英語を勉強したい。
・子供が英語を学び、グローバルなコミュニケーションスキルとグローバルな考え方を身に付けて、競争力を高め、仕事の機会を増やしたい。
このように、「子供とあなたが英語を学びたい理由」の全体的な目的を特定したら、特定の短期および長期の目標の設定に進むことができます。
目標を設定する際に最も重要なことは、目標をSMARTとして定義することです。
SMARTフレームワークについて簡単に説明をします。
SMARTフレームワーク:
S:Specific (特定)
M:Measurable (観測可能)
A: Achievable (達成可能)
R: Relevant (関連している)
T: Time(期限あり)
英語を学ぶためのSMART目標の例:
短期:
3か月間、毎晩2冊の英語の本を一緒に読むことです。
長期:
2年間で、外国人留学生を受け入れて、1学期の間私たちの家に滞在してもらいます。
2)普段の生活で英語と日本語をどのように使い分けるか
幼い頃、子供は毎日たくさんの新しい単語を学んでいます。
さらに、できるだけ早く子供に複数の言語を教え始めることがしばしば推奨されます。
ただし、子供の年齢が上であれば、学習を開始するのに遅すぎることはありません。
実際、大人でも同じように効果的に言語を習得できます。
違いは、人々が言語を学ぶ方法は、年をとるにつれて変化し、脳が発達し、母国語でより多くの知識を得るということです。
さらに、最新の調査によると、子供は非常に小さいときに複数の言語を区別するのに問題がないことが示されています。
子供に英語、日本語、さらには第三言語を教えることは問題ではありません。
では、子供の言語学習の、最善のアプローチについて少しお話しましょう。
子供がどこまで母国語がわかることによって2つの異なるアプローチがあります。
子供がまだ母国語をまだ持っていない場合、同時に2つの言語を学習しているでしょう:並列学習。
少し年が上で母国語を持っている場合、第二言語は後で学習されます:順次学習。
両方の学習について、異なるアプローチがあります。
並列学習
たとえば、太陽とSUN を同時に理解して学び、それぞれの単語を自然に使いこなすことができることを言います。
ほとんどの読者は日本にいるので、家庭と外の環境(幼稚園・保育園など)は両方とも完全な日本語の環境であると仮定します。
その場合、子供たちが自然に学ぶことができるように、子供の生活に英語を取り入れるための方法を導入する必要があります。
英語を使う場面を増やし、親も英語を学び、新しく学んだ言葉を家庭での遊びやその他の活動で使うようにして強化しましょう。
順次学習
すでに母国語として日本語の基本を理解している子供にとって、英語を学び、使うことは、基本的な日本語の知識に追加で学ぶことになります。
このため、日本語に基づいた基本的な英語の単語とフレーズを教える資料を使用することを推奨します。
いつも使っている日本語のかわりに、子供が学んだ英語フレーズを積極的に生活に取り入れることが重要です。
3)子供とあなたのための外国語学習のアプローチの概要と例
まず、アプローチでは、次の3つを定義する必要があります。
1)状況に応じた重要な情報を定義することです。
(長期的な目標・親の現在の英語能力)
長期的な目標
長期的な目標は、3年、5年、さらには10年以上先になる可能性があります。 目標は、明確な目的(留学できるなど)と、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの能力として必要なものに設定する必要があります。
親の現在の英語能力
この判断の一部では、英語の言語能力(話す・聞く・読む・書く)に関する知識と、長期目標の一部として必要なレベルを確認する必要があります。
※警告:自分の発音をあまり重視しないでください。
これは、子供が英語を学ぶ時に実際には重要ではないため、自分の弱点を理解することだけが重要であります。
そして弱点をカバーするために他の資料をどこに導入できるか、または子供と一緒に学びます。
2) 短期的な目標と必要な情報を定義する必要があります。
(子供の興味・子供に適した年齢の資料・短期的な目標)
子供の興味:子供が楽しいと思うもののリストを作成します。
より多くの英語を紹介することを検討するエリアになります。
子供に適した年齢の資料:上記の関心に沿って、年齢に適した資料のリストを作成します。
幅広いもの(絵本など)または具体的なもの(Peppa Pig TVシリーズなど)にすることができます。
短期的な目標:今後6か月で、読む、書く、話す、聞くの各分野で、子供と自分の両方のために何を達成したいと思いますか。
全体的な長期目標、あなた自身の現在の英語能力、子供の興味、年齢に適した教材、そしてあなたの子供が日本語と並行してまたは順次に英語を学ぶかどうかに基づいて目標を定義します。
*英語能力の結果を注目することではなく、プロセスを注目しましょう
(たとえば、家族として6か月で、
1)30分間の英語のアニメを見る
2)毎晩1冊の英語の絵本を読む
3)子供が起きてから朝食を食べるまで、一緒に英語のみ使います。
もう1つのポイント:子供の年齢や発達段階によっては、最初は読む・聞くの目標しか設定しない場合があります。
これは問題ありません。
子供に適した年齢の目標を立てましょう。
3)短期学習/活動スケジュール
このスケジュールでは、アプローチする方法はたくさんありますが、個人的には次のことをおすすめします。
1)6か月を毎週または隔週の期間に分割します
2)期間ごとに、以下を定義します。
最初からすべてを完ぺきにこなす必要はありません!子供とあなた自身の英語を発達させることに注目しましょう。
最初は1つ2つの項目から始め、各期間の中でゆっくりとできることを増やしていくとよいでしょう。
さらに、このようなスケジュールを成功させるための鍵は、2つあります。
①-みんなが毎日活動を続ける(休みの日をつくらない!)
②-変更が必要だなと思った場合、全体的なスケジュールを柔軟に変更する。
(特にモチベーションが影響を受けている場合)
最後に
このスケジュールと目標では、進捗状況を確認するための管理ツール(Google Sheets、手書きのノート等)を用意することをおすすめします。
日常的なルーティンにスケジュールを取り入れたら、作成した目標やスケジュールに戻って、ゴールとの関連性/重要性を再度確認します。
また、子供には独自のニーズがあります。
なので子供が成長し、自分自身や世界について新し発見があるときに、目標・スケジュール・期待などを調整する必要があります。
長期的な計画に柔軟性がないことによって、英語を学ぶ楽しみがなくなります。
その後、英語を学ぶ意欲がなくなる可能性もあります。
楽しくて魅力的であれば、誰もが一緒に英語を学び続けることができ、誰もがやる気を維持できるようになるでしょう。
他のスキルとは異なり、外国語を学ぶには何年もかかり、難しいことでしょう。
お互いにサポートし、みんなのやる気を維持することがとても大切です。